Q 屋根の形って色々ありますが、それによる吉凶はあるのでしょうか?


A 
屋根の形にはそれぞれ特徴があり、この形が吉、凶というものではありません。

家づくりをする際、意外にないがしろにされているのが屋根の形です。間取りを決めるのに時間がかかり、屋根には十分な打ち合わせができなかったり、設計者やメーカーに自然に決められているケースも少なくありません。また、瓦のデザインや色にはこだわるものの、屋根の形そのものには案外無関心な人が多いのです。確かに、間取りが決まれば自ずと家の形も決まり、屋根の形も大体は決まってくるものですが、屋根は家の重要なパーツ。屋根の形で雨の流れる方向が決まるように、住まいにもさまざまな影響を与えるものなのです。

たとえば、雪が多く降る地域では、屋根に積もった雪が自然に落ちやすいように、また雪下ろしの際に危険のないように、屋根の形を考えることが大切ですね。屋根の雪が道路や隣家に落ちないようにする配慮も必要です。雨の多い地域では、雨漏りしやすい陸屋根や、入り組んだ形の屋根は避けたほうがいいですし、風の強い地域では、風の抵抗が少ない形の屋根が望ましいですね。

形だけでなく、軒の出し方なども大切です。軒の出は、雨や風で外壁が傷むのを防いだり、夏の日差しを遮ってくれたりするよい効果も生んでくれますが、“越境”による近隣トラブルも多いので注意が必要です。また、緩やかな屋根や平らな屋根は、屋根裏の空間が少ないため、断熱の施工が十分でないと夏は室内が暑くなる傾向があります。

切妻、寄棟、入母屋、片流れなど、屋根の形にもいろいろありますが、このように屋根の形にはそれぞれ特徴があり、この形が吉、凶というものではありません。住んでいる地域の特性や周りの環境なども含めて、よく考慮して決めることが「吉」なのです。これから家づくりをされる方、間取りを決める際には、屋根のこともちゃんと考えてあげてくださいね。


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