厄年について

家の新築や購入の際、家相と同じように、「厄年」を気にする人が多いようです。私のところに鑑定にお越しいただく方々も、「厄年の新築ですが止めたほうがよいでしょうか」など、間取りや鬼門の相談よりむしろ厄年を心配するケースも多くあります。今回はその厄年についてお話してみたいと思います。

ここに興味深い事実があります。住宅金融公庫がまとめた「住宅金融公庫利用者調査」によりますと、全国でマイホームを新築(マンション、建売住宅は除く)した人の平均年齢は、平成7年が41.4歳、平成8年が41.2歳、平成9年が41.1歳、平成10年が40.1歳、平成11年が40.5歳だそうです。この年齢は、ちょうど男性の前厄と本厄の年齢にあたります(前厄は数えで41歳、本厄は数えで42歳)。当然あくまでも平均値ですから、厄年にすべての方が建てている証明にはなりません。しかし厄年に家を建てたり買ったりするのはよくないと言われている一方で、厄年あたりの年齢で家を建てる人が多いという現実もあるのです。

この、厄年の年齢は、社会でも責任の重い職に就き、家庭では子供が受験や反抗期を迎え、体力的にも衰えを感じつつある時期ではないでしょうか。それでなくてもストレスを抱えやすい、また体調を崩しやすい時期に家を建てるのですから、何かよくないことが起きれば厄年のせいにされるわけです。そして、厄年に家を建てて災いが起きた格好の実例として噂されることでしょう。

厄年に家を建てたり買ったりした人すべての人に、災いが起きるようなことは当然ありません。住宅のトップセールとして数多くの家作りに携わり、日本で初めて家相鑑定のサイトをオープンし数多くの相談を受け、私自身も厄年に住まい作りを行ってきた経験から、そう言い切っておきましょう。

家を建てた時が厄年であれば厄年のせい、建てた家の家相が悪ければ家相のせいと、家を建てて何かよくないことが起きると、どうしてもそれらに因果関係を求めてしまいます。それだけ家を持つということは、本人にとっても、周りの人たちにとっても大きな事業でもあるのです。

私はいつも、大切なのは落ち着いて慌てずに家造りをすることであるとお話しています。今年は自分にとってよい年だからといって、有頂天になったり、慌てたりすることのほうがずっと怖いのです。家を建てたり、新しい場所に引越しをするということは、どんな人でも多大なストレスがかかるはずです。家を建てるときは「いつでも大凶、いつでも大厄」だと思って慎重に行うべきなのです。厄年を心配する相談にも、いつも私はそうアドバイスしています。


やくどし【厄年】
陰陽道で、厄難に会うから諸事に慎み深くふるまわなければならないとする年齢。厄払いをする習慣がある。普通、男は二五歳と四二歳、女は一九歳と三三歳。特に男の四二歳と女の三三歳を大厄、前後の年を前厄・後厄という。国語大辞典(新装版)©小学館 1988

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