家を建てるとうつ病になる?!

先日、ビートたけしさんのテレビ番組「本当は怖い家庭の医学」で「引越しうつ病」が取り上げられていました。新しい住まいを建てて引越しをしたものの、引越し疲れや新居の不具合、日常の買い物をはじめとする周辺環境への不慣れなどからストレスがたまり、それがきっかけで「うつ病」になってしまい、最悪の場合自殺してしまうこともあるという内容でした。年間でなんと4万人近くもの人が「引越しうつ病」になるといわれているそうで、病院にかからない人や軽度な人を含めれば、その数はとてつもないものになるでしょう。それほど、家づくりや引越しというものは大きな負担を伴うものでもあるのです。



私はかつて住宅のセールスをしていました。当時、家相には大いに悩まされたものです。「ここに玄関があると不幸になる」とか、「ここにトイレがあると家族に病人が出る」など、脅しめいた言葉も数多く聞いたものです。どちらかというと家相には当初否定的な考えであった私が、なぜこの世界に入ったのか。それは、いくつもの家づくりに携わるうちに、家相の考えや教えの中には、家づくりにとって必要なものもあると感じたからです。

家相の迷信的な考えをそっくりそのまま取り入れてしまえば、思いどおりの設計はできなくなります。また、デザインや生活動線なども大きな制約を受けてしまいます。何より科学が進歩した現代では、迷信だということも簡単に解明されてしまうでしょう。

それなのに、多くの人が家相を気にして、家づくりに取り入れようとするのは、家が完成してから、いろいろと嫌な出来事が起きたりするのを見聞きするからなのです。新居の完成後、家族が病気になったり、事故に遭ったり、突然亡くなってしまったり。また、仕事上大きなミスを犯したり、急な転勤や退職になってしまうなど、さまざまな「不幸」な出来事を見たり聞いたりするからなのです。家相を否定する気持ちがありながら、私が家相研究家の道に入ったのも、そして、迷信は否定しながらも、先人の知恵や教えを伝承する家相研究家として活動するのも、多くの家づくりに携わり、それらの出来事を私も実際に見聞きしたからにほかなりません。



迷信的な脅しだけではなく、現実になぜ多くの災いが起こるのか。それは、家づくりという事業が、精神的にも肉体的にも、大きな負担を伴うものであるからだと私は考えています。年間4万人近くもの人が「引越しうつ病」になってしまうように、家づくりの後の疲れが、病気や事故を引き起こしてしまっても不思議ではないでしょう。

家づくりの最中の細かい打ち合わせや調整に始まり、引越し疲れ、新しい環境や人間関係からくる精神的な負担、長期的な住宅ローンの重圧など、数えあげれば精神的、肉体的負担はきりがありません。家づくりの後に体調を崩したり、仕事上うまくいかなくなったりするのも、このようなさまざまな負担が原因となっていることが多いのです。

私のところに鑑定に訪れる方の中にも、会社の同僚や親戚が、家を建ててから嫌な出来事に見舞われたのを目の当たりにした、という方が少なくありません。そしてご自身も、「現在、家づくりでとても疲れています」といわれます。また、家が完成した後で相談に訪れる方の中には、深刻な心持ちの方も多いのです。新居に引越して、疲れもストレスも頂点のときに、追い討ちをかけるように、「家相が悪い」と忠告してくれる人も周りにはいるからです。家を建てたとなると、親や兄弟、会社の上司や友人たちが遊びにきながら、風水師や家相見となりあれこれ鑑定して帰る、なんてこともよくある話です。身近な人で、家が完成したら招かなければならない人、なおかつ口うるさい人がいるのであれば、最初からご意見を伺っておくのも方策かもしれませんね。

                        
入居後よくないことが起きれば、本人よりも周りが騒ぎ、トイレが悪い、玄関が悪いといわれてしまう。「病は気から」といわれるように、自身もそう思うようになり、せっかく建てた新居での暮らしが辛いものになってしまうばかりか、家を建てたことさえ後悔してしまうことも少なくありません。「引越しうつ病」などのように、完成後に体調を崩したり、さまざまな災いのきっかけをつくらないためにも、小池康壽の家相学では、こうお伝えしておきます。

「引越しうつ病にならないためにも、事前に家相(先人の知恵や先輩の意見)と接することが肝要なり。事後の後悔、より辛きものなり。家づくりには、慌てずゆっくり進む気持ちのゆとりこそ大切なり」と。

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「引越しうつ病」
年間4万人が発祥しているといわれる。 
メランコリー親和型性格(几帳面でまじめ 何事も計画的 責任感が強い)の方がなりやすいといわれている。 

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