トイレのドアを侮ることなかれ!

家の構造で吉凶を占うのが家相学ですが、この吉凶が端的に現れるのがトイレのドアなのです。トイレのドアの開き方いかんで、いざという時には運命が分かれるといっても過言ではないでしょう。では、トイレのドアの何が吉で、何が凶なのでしょうか。

私のもとに寄せられる家相の鑑定依頼の中に、トイレのドアが「内開き」になっているケースが時々あります。この内開きのトイレのドアが「凶」なのです。「内開きだとどうしてよくないの?」と疑問に思われる方も多いと思いますが、実はこれには、現在ではポピュラーとなった洋式便器が関係しているのです。

日本に洋式の便器が普及し始めたのは、1959年頃、公団住宅が採用したのがきっかけといわれています。それまでの和式便器に比べれば、ずいぶん楽に使用できるようになりました。しかし楽になったとはいっても、トイレの使用は時として体に大きな負担をかけることがあります。

(*CGのドアはガラス表現にしています)

真夏の暑い日は、狭い空間ゆえ汗をかきますし、臭いも気になり不快です。また冬は下半身が裸になりますので寒さが身にしみます。特に家の北側や鬼門の北東にあるトイレは、家の中で一番寒い場所ですので、居間などの暖かい部屋から寒いトイレに行くことで血圧の変動が起きやすいのです。

ただ座っているだけならよいのですが、排便の場合は力むためより血圧が上昇しやすくなります。その結果、脳卒中や脳出血などが起こりやすくなるのです。川中島で武田信玄と戦った上杉謙信も、1578年49歳の時、戦の最中に厠(かわや)で倒れ、4日後に脳出血で死亡したといわれています。

洋式便器に座った状態で万一意識を失ってしまうと、そのまま前方へ倒れこみ、便器とドアに挟まれた形で倒れてしまうことが多いそうです。このような場合内開きのドアでは、倒れた体が邪魔をして救出しようにもドアを開けることができません。脳卒中の場合は嘔吐をともなうことも多く、いち早く気道の確保ができないと後の回復に影響するといわれます。たかがトイレのドアですが、開き方によってはいざという時に運命を左右してしまうのです。


しかし場合によっては、内開きが「吉」となるときもあります。それは2階の階段の近くにトイレをつくる場合です。この場合ドアを外開きにすると、トイレから出ようとドアを開けた時に偶然階段を上ってきた人がいたとしたら、ぶつかって階段から落ちてしまう恐れもあります。そのような場合はあえて外開きにせず、万一トイレで倒れても、簡単に蹴破って救出することができるような材質のドアにするとよいでしょう。たかがトイレのドアと侮らず、トイレをつくる場所やトイレの広さ・便器の向きなどからドアの開き方を考えたいものですね。


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