Q 家を新築する予定ですが、2階のトイレがちょうど鬼門になります。変更をお願いしたら、ちょうど1階の階段を上がったところで方位が東(本来なら東はよいのでしょうが、十二支方位によると子供の生まれ年が東にあたります)ならば変更できそうです。ただこちらは階段を上がったところなので窓がつけられません。他にトイレをつくる場所はなく、鬼門で窓付きか、この東の、子供に災いがおきそうな窓なしのトイレにするか、選択しないといけない状況です。


A 
結論から申し上げれば、鬼門でも窓のあるトイレにされたほうがよいですね。

家づくりをされる多くの方が、このご相談のケースのように方位を気にされます。それは、鬼門などの凶方位に水回りをつくると、災いが起きると思われているからですが、そもそもこの凶方位や災いといわれるものは、確たる根拠のあるものではありません。それに、方位を気にされる方の多くは、図面上の方位のみに囚われて、実際にその方位がどんな場所なのか、そこに部屋をつくるとどんな利点や欠点があるかということには、気づかれていないことが多いように思います。

家づくりはただの「間取りゲーム」ではありませんから、図面上で鬼門を避けて、正中線や四隅線をクリアすればそれで上がり!というわけではなく、実際に住んでみたらどうか、快適性や安全性は十分かということまで考えてみることが大切ですね。今回のご相談の場合も、トイレという場所柄、やはり窓は不可欠でしょう。臭気や湿気の排出のためには、窓があることはたいへん有効ですし、尿や便の状態で健康をチェックするためにも、トイレに自然光が入ることは断然有利なのです。いくら東がよい方位だといっても、東の最大の利点である太陽の光を取り入れられないのではメリットがありませんね。

鬼門ということが心配であれば、それを改善する策はちゃんとあります。まず、鬼門という方位の特性を知りましょう。北東は家の中では寒くて暗い場所ですから、冬場に備えて寒さを和らげる対策が必要ですね。窓からの冷えや結露防止のため、断熱性能の高い高断熱複層ガラスや樹脂製のサッシ枠を使用し、暖房便座やトイレ用の温風ヒーターなどで暖房できるようにしておきましょう。マットやスリッパなどの小物に暖色系を使い、視覚的に暖かさを演出するのもよいですね。

そして、こまめに掃除をすることもお忘れなく。「トイレは不浄だから鬼門につくってはいけない」のであれば、トイレをいつもきれいにしておけばよいのです。吉方位にあっても掃除してない汚いトイレと、鬼門にあっても掃除の行き届いたきれいなトイレ、どちらが不浄かは一目瞭然ですね。

最後に、家づくりにおいて干支はあまり気にされる必要はありません。ご家族それぞれの干支まで気にしていたら、おそらく家は建てられなくなってしまいますからね。方位の吉凶や縁起の良し悪しのみにこだわった家ではなく、健康的に快適に、そして安全に住まうことのできる家をぜひおつくりください。


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