後悔トイレに立てず |
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「後悔先に立たず」ということわざがあります。「後から悔やむことのないように、よく考えてから行動せよ」という意味のこの言葉、家づくりを経験された方の多くが、「そうなんだよなぁ…」と思われる言葉ではないでしょうか。 かかる費用も労力も、決して半端じゃない家づくり。本来なら「後悔」なんてものとは無縁に終わりたいものです。しかし現実には、完成してから後悔することも多い どうせなら、後悔しない家づくりをしたいもの。そこで今回は、そんな「後悔」のもとになりがちなケースについて、現代家相学の観点からお話したいと思います。それは「階段下のトイレ」です。階段の下のスペースをトイレとして利用するのは、めずらしいことではありません。鑑定で送られてくる図面にも、「階段下のトイレ」はよくあります。階段の下という無駄なスペースを有効活用しているわけですから、家づくりの観点からは、本来は決して悪い設計ではないのです。しかし、階段下のトイレには、さまざまな問題点があるのも事実です。
使いづらさや気分といったメンタルな面だけではなく、階段下のトイレは、窓や照明の取り付けにも不都合を生じさせてしまうことが多いのです。階段下のトイレに窓をつくる場合、階段を基準にして窓の上端を決めることになりますから、どうしても取り付け位置が通常よりは低くなってしまいます。窓の位置が高ければ、窓を開けた際に外から見えたとしても、せいぜい頭か肩までぐらいでしょう。しかし、これが低い窓だとしたら、覗かれるのが心配でむやみに開けることもできません。また、閉めていたとしても影は映りますから、女性にとっては非常に使いづらいトイレになってしまいます。
さらに、注意したい点がもうひとつあります。前述の窓や照明の問題を改善するためには、階段下のトイレの天井高は、少しでも高いほうがいいですよね。しかし、これも問題点のひとつなのです。天井高を少しでも確保するために、階段の角度を急にしたり、曲がり部分を増やしたりする場合も多いからです。いつもお話するように、「階段は地獄の一丁目」なのです。ただでさえ危険な階段が、より危険な状況になってしまうこともあるのです。 一番問題なのは、階段下にトイレをつくる方の多くが、これらの問題点に気づいていないことです。鑑定の際もそうですが、私がこのような問題点をお話するまで、無駄のない設計ができたと喜んでいる方がほとんどです。スペースの有効活用は喜ぶべきものですが、階段下のトイレの場合は、ちょっとばかり事情が違います。これらの問題点を十分知ったうえでつくるのであればよいと思いますが、そうでない場合は、毎日使う場所だけに後悔が残ってしまいます。
小池康壽お薦めの対策としては、風は通しても外からは見えにくいジャロジー窓を利用すること、また影が映らないように、ガラス面積の小さい窓を使用することなどです。窓が小さくなるぶん、換気扇設備もしっかり取り付けましょう。照明も、小ぶりでも明るめのものや、角度が可動式のものなどを選ぶとよいでしょう。必要に応じて、2箇所ぐらい取り付けるのもよいですね。 「階段下にトイレをつくると不幸が訪れる」などという人もいます。もちろん何の根拠もない迷信ですが、あまりの使いづらさに、「家づくりに失敗した…」と思ってしまうのも不幸なことといえるでしょう。「後悔トイレに立てず」とならないためにも、階段下のトイレには熟考を。
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2005 家相研究家 小池康壽