お手伝いさんを雇うは大吉なり

わが家には「お手伝いさん」がいます。初めてお手伝いさんが家に来てから、もうかれこれ10年の年月が経ちますが、お手伝いさんをわが家に迎えることについては、賛成派の私と反対派の家内とで、当時はずいぶん揉めたものでした。

話し合うこと数ヶ月、とうとう私は強硬手段に出ることにしました。「自分でするから必要ない!」、「お金がかかるから要らない!」と反対していた家内に内緒で、お手伝いさんを家に連れて帰ったのです。家の中に入ったお手伝いさんは、そのままキッチンに鎮座し、夕食の食器洗いを始めたのです…。

そう、「お手伝いさん」とは、食器洗い乾燥機のことなのです。そんなこんなでわが家に食器洗い乾燥機が設置されたのが、今から10年前のこと。それ以来3代(3台)のお手伝いさんが、わが家やオフィスの食器や調理器具をせっせと洗ってくれています。

私は住宅営業マンの時代から、できるかぎり自分が使ってよいと思った設備や機器を、お客さんに薦めるようにしてきました。また、自分が使ったことのないものを、むやみに否定しないようにもしてきました。ですから、“新しいもの好き”ではありませんが、最新の住宅設備や機器を見ると、自分で試してみたいと思うのです。この時の食器洗い乾燥機も、「家内を思いやる気持ち」<「使い心地を試してみたい気持ち」というのが本音のところでした。

では、10年間食器洗い乾燥機を使用した感想はというと、これはまさに、「大吉の設備」といってもよいでしょう。家相は、家の方向や間取り配置、また構造や設備で、吉凶を判断するものです。しかし、昔の家相学の項目には食器洗い乾燥機なんぞはありませんから、ここは「小池流現代家相学の大吉のアイテム」といっておきましょう。では、どんな点が現代家相学上大吉なのか、お話していきたいと思います。

まずは、衛生面における効果です。以前の記事、「妻に殺される」「妻に殺される 続編」でもお話しましたが、私たちの周りに存在する菌の多くは、温度が60度を超えた時点から死滅し始めるといわれており、それ以下の温度では逆に菌が繁殖しやすいのです。食器洗い乾燥機の洗浄湯温は概ね70度以上。

機種によっては、より高温の湯で洗浄できるものもあります。人間の手で洗うのは難しい高温の湯で、しかも勢いのある水流で洗いますから、殺菌効果が高いだけでなく、通常では落ちにくい油汚れなどもきれいに落としてくれるのです。また、そのまま乾燥もしてくれますから、雑菌が付きやすいふきんなどを使わずに済むことも、メリットのひとつでしょう。

次に、家事労働が軽減されることです。食後の食器洗いにかかる時間や作業負担は、家事の中でも大きなものです。それを食器洗い乾燥機が代行してくれるわけですから、時間的にも労働的にも、負担はぐっと軽くなります。わが家の場合も、家内はずっと私の仕事を手伝っていましたので、夕食後の“汚れた食器の山”から解放されたことで、毎日の家事もずいぶん楽になったようでした。

そして最後に、家族にゆとりの時間ができることです。夕食の後片付けの時間帯といえば、テレビでいえばゴールデンタイム。同じく家族にとっても、この時間帯はゴールデンタイムなのです。家族いっしょにテレビを見たり、一日の出来事を話し合ったりと、本来は家族と触れ合う大切な時間として過ごしたいもの。その時間を食器洗いに使わなくてもよいとなれば、時間だけでなく生活にも心にも、ゆとりができることでしょう。わが家の子供たちはすっかり大きくなってしまいましたが、忙しい私たちにとって、食後のひとときは子供たちと過ごす大切な時間であったように思います。

当時はあれほど反対していた家内も、今では「お手伝いさん」には感謝の毎日。今では、孫と遊ぶ時間が取れることもうれしいようです。「食器ぐらい自分で洗うべきだ!」と意気込んでいたのが嘘のようです。家内が自分で洗うことにこだわっていたのには、機械に任せて家事を怠けていると思われたくない気持ちもあったようです。しかし、機械ならではの洗い上がりに納得するのに、時間はかかりませんでした。

また、心配していた電気代や水道代などのコストの面も、手洗いの場合と比較すると、逆に少なく済むこともわかりました。本体価格や設置費用、専用の洗剤代などを考慮しても、家内が考えていたほど不経済ではなかったのです。わが家は現在オール電化住宅のため、タイマーを利用して、夜間の安い電気代で食器を洗っています。


はじめてわが家にやって来た1台目の「お手伝いさん」は、キッチンの天板に乗せて使う据え置きタイプのものでしたが、2台目は家づくりの際、キッチンに組み込むビルトインタイプのものを家内が選択しました。当初は据え置き型でも結構な価格でしたが、最近では価格(実売で5万円から20万円前後)も本体のサイズもコンパクト(奥行き25センチ前後)になり、一度に洗える食器の量や、運転時の音の問題なども改善されてきています。まだまだ改良の余地はありますが、消費者の1人である家相研究家として、食器洗い乾燥機はまさに、現代の大吉のアイテムと言い切れるのです。

現代のような時代だからこそ、時間にも気持ちにもゆとりを持てる家づくりが必要だと思うのです。私はこれからも、大吉の家づくりのアイテムのひとつとして、自信を持って「お手伝いさん」を薦めることでしょう。



画像提供:株式会社日立製作所




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