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「家相」というと、とかく家の中の間取りばかりを考えてしまいますが、家相とは家の構造やつくり、敷地や周囲の状況などをトータルに見て判断するものです。 たとえば、部屋の配置や広さ、窓の位置もまったく同じ間取りを、都心の住宅密集地と、周りは畑ばかりの郊外に建てたとします。間取りはまったく同じでも、この2軒の家は、日の当たり方も風の通り方もずいぶん違うはずです。当然、住み心地も大きく違ってくるでしょう。
家の中の家相を完璧にしても、敷地や周囲の状況を考えないでいたら、それは単に図面上の家に過ぎません。東南が吉なのは、日当たりがよく空気環境がよいからですが、隣家の陰になるなどして日が当たりにくい東南もありますよね。また、西日が当たる南西は凶とされますが、西日を遮ってくれる建物などがあればさほど心配は要りません。つまり、同じ方位でも、周囲の状況によって住まいの吉・凶は変わるのです。 前にもお話ししましたが、家を建てる際は、実際に住んでみたらどうか、快適で安全に暮らせるかということまで考えてみることが必要です。それには、敷地はもちろんのこと、周囲の状況もよく見ながら、家づくりを進めていくことが肝要ですね。 敷地に対してどう建物を配置するかで、光や風の入り方も違ってきます。周囲の家との位置関係も、プライバシーや騒音、防犯面などに影響してきますから、境界から適度な距離をとったり、窓の位置をずらすなどの対策も重要です。母屋との位置や距離関係なども、身内だからこそ、互いの住まいの快適性を重視して考えたいですね。 家相のよい家をつくることとは、鬼門から水回りを外したり、吉といわれる方位に張り出しをつくったりすることでも、正中線や四隅線上から流しやコンロをずらすことでもありません。敷地や周囲の状況も含め、それぞれの住宅事情をトータルに見て、家族が健康で安全に、快適に暮らせる家をつくることです。みなさんにも、ぜひそんな家づくりをしていただきたいと思います。
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