斜め框は大凶だ |
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全国からお越しになる相談者の間取り図面を見ていると、CG画像のように、玄関の框(かまち)を斜めに設計しているケースが多く見られます。玄関が狭く、動線上いたし方ないと思われる場合もありますが、多くは実用面よりデザイン的な面から、「斜め框」にされているようです。 この斜め框、ズバリ申し上げて、小池康壽流現代家相学上は「凶」なのです。ですから鑑定の際も、設計の変更がまだ可能であれば、できる限りまっすぐな框にされるよう、私はアドバイスしています。 なぜ、斜め框が大凶なのか? その理由は、転倒事故を招きやすいからです。こんなことをお話しすると、「玄関の框なんかで転ばないだろう」とか、「転んだって大したことないよ」と思われる方も多いでしょうね。確かに、現代では住宅のバリアフリー化が進み、框の段差もそれほどはありません。特にマンションなどでは、3cm程度の段差の框もよく見られます。たかが数cmの段差で、転倒事故など起きるはずがないと、みなさんも思われることでしょう。 ![]() しかし、“たかが数cm”だから危険なのです。私たち人間は、危険だとわかっている場所では慎重になりますが、安全だと思っている場所では、ついつい油断してしまうものです。ですから、たかが数cmの段差の框でも、つい油断して転倒し、思いがけず大きなケガや死亡事故を巻き起こしてしまう場合もあるのです。 ![]() これがまっすぐな框であればまだよいのですが、斜め框の場合は、より転倒事故を起こしやすくなるのです。CG画像をご覧になるとおわかりのように、斜め框の場合はどうしても、施工上フローリングと框の接合部が、きれいに収まりにくいのです。 収まりが悪ければ、フローリングの表面がめくれたり、ささくれ立ったりしてきます。そこに靴下やストッキングが引っかかり、転倒してしまうケースも実際によくあるのです。また、まっすぐな框に比べると、どうしても足元が不安定になることは否めません。特にお年寄りの場合は、框の上り下りの際にバランスを崩して転倒しやすいのです。何を隠そうこの私も、最初の自宅が斜め框でこのようなことを体験してまいりました。 国民消費センターや東京消防庁などの調査でも、(*)特に高齢者の方はこのような些細なことが原因で、骨折事故や死亡事故につながるケースが意外に多いといわれています。油断をしないことも大切ですが、安全性を重視した家づくりはもっと大切なのです。 ですから、框はできる限りまっすぐに、また、できれば玄関ドアと平行に施工することが、現代家相学上は「吉」であると私は考えています。私が今まで鑑定した図面の中には、斜め框のほか、アール状などの複雑な形の框も多々ありました。これらの框は施工にも手間がかかりますし、手間をかけても、床材のめくれやささくれは起きやすくなります。鑑定後、安全性を優先して、まっすぐな框に変更された方もずいぶんみえます。 (*) 65才以上の高齢者 交通事故と家庭内事故 死亡者数比較 家庭内事故 7801人 / 交通事故 4980人 平成10年厚生労働省人口動態統計より ![]() 最近は、大工さんの道具や機械も性能がよくなり、斜めでもきれいに切断できるようになってきました。しかし、合板とはいえ、フローリングは木で作られるものです。 気候や年月により、幾分かの反りや狂いも出てきます。どうしても斜め框が希望であれば、この記事を大工さんや設計者に見せていただくのもひとつの方法かもしれませんね。「こんなこと何の問題もないですよ!」と言われれば、腕のいい大工さんであり、一流の住宅メーカー、工務店であるという証にもなるでしょうから。 |
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