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「マンションに家相がよい間取りなんてあるんでしょうか?」 マンションの家相鑑定を依頼される方の中に、しばしばこのよう な質問をされる方がいます。マンション購入を決心し、いくつかモデルルームを見てまわったが、どれも「家相が悪い」と親から反対されたとか、奥さんが家相を気にして、もう3年もマンションを探し続けているとか、マンション派の皆さんには、家相は特に厄介なもののようです。
では、マンションの家相とは、そんなに悪いものなのでしょうか。ずばり、マンションの場合、大凶の家相であることが多いのは事実です。一般的なマンションの場合、各戸の建物は南北に細長い形であることが多く、角部屋でない限り両サイドを壁で囲まれるため、窓があるのは北側と南側だけになってしまいます。北側には玄関、南側にはリビングや居室を配置することが多いため、必然的に、窓のない中央部分にキッチンやお風呂・トイレなどの水周りが配置されてしまう場合がほとんどです。家の中央は、俗にいう家相ではよくない場所。そこに、これまた家相では要注意の水周りがある。マンションの場合、このことを心配して、鑑定を依頼される方も多いのです。
確かに、この「中央の水周りエリア」が、マンションの家相が大凶であることの原因なのです。窓のない中央部分は当然暗く、そのうえ風通しも悪いといった環境です。
こういう場所にあるキッチンは空気環境が悪く、人間の健康にも害を及ぼす恐れがあることは、以前の記事「家の中央の台所は注意すべし」でもお話しました。また、もともと湿度の高いお風呂や洗面所は、風通しが悪いことで、さらにカビやダニが発生しやすい環境になってしまいます。トイレも窓がなければ暗く、血便や血尿などの健康チェックもおろそかになりかねません。
これでは健康運もマイナスです。まさに「マンションの家相は大凶」なのです。マンションの場合、もともと「家相」という観点では、戸建て住宅に比べると不利な面も多々あります。構造上窓が少ないのは仕方がないことですし、たとえば方角にしても、一戸の家で考えるのか、マンション全体で考えるのか、迷われる方も多いことでしょう。「マンションに家相を持ち出すことはタブーですか?」と質問されることがありますが、とんでもありません。大いに気にしてください。むしろ、家相には不利なマンションだからこそ、気にしてほしいのです。
なぜなら家相とは、人間が健康で快適に暮らすための生活の知恵だからです。家相や風水でいう「気」の流れとは、風の流れ、空気の流れに他なりません。その意味では、窓が多くあれば風通しのよい、快適な部屋空間がつくられることになります。風通しがよければ家の中の湿度も緩和され、埃や汚れた空気も排出されていきます。マンションを選ぶ際は、できるだけ風通しのよい物件を選ぶことです。特に、湿度の高い浴室とトイレに窓がある物件を選ぶようにするとよいでしょう。
しかし、そうそう窓が多いマンションばかりではありません。角部屋も価格や家賃が高く、また、すぐに「契約済」になってしまいます。価格や家賃、周辺の環境が希望どおりなのに、窓ひとつで諦めるのも酷なもの。ならば、窓のない欠点を補えばいいのです。以前もお話したように、家相は対策ができるものです。まずは、なぜ悪いのかその理由を知ること。そしてそれを改善する工夫をすることで、家相は吉になるのです。
マンションの家相がなぜ悪いのか、その理由はおわかりいただけたと思います。
マンションの家相を大凶にしてしまうのは「中央の水周りエリア」だとお話しました。また、家相は対策ができるもの、なぜ悪いのかその理由を知り、それを改善する工夫をすれば、「凶」も「吉」になるのだともお話しました。 そこで今回は、「凶」を「吉」に変える工夫をお教えしたいと思います。題して、「大凶のマンションを吉にする3種の神器」。
「3種」のまず1つめは、「除湿機」です。マンションでは、お風呂・洗面所・トイレなどが家の中央にある間取りが多く、窓がないため、湿度が高い環境になりやすいのです。そこで力を発揮するのが除湿機です。私は鑑定の際にも、家の中央に水周りがある場合にはこの除湿機の使用をお勧めしています。「除湿機まで使わなくても、換気扇を回せばいいのでは?」とお思いの方も多いでしょう。実は換気扇は、ただ回すだけではダメなのです。
換気扇は、室外から新しい空気が入って来てはじめて、室内の汚れた空気や湿度を排出できるのです。冷暖房や防犯のため窓を締め切ることが多い場合には、換気扇はただ回っているだけなのです。その点除湿機は、確実に湿度を取ってくれます。除湿機を洗面所に置き、入浴後しばらく作動させておけば、お風呂や洗 面所はもとより家全体の湿度も安定して、厄介物のカビやダニの発生も少なくなるでしょう。また雨の日など、除湿機を利用してお風呂や洗面所で洗濯物を乾かせば、家の中に干した時の、あのカビ臭さもなくなることでしょう。
2つめは「窓」です。窓がないことを改善するのですから、手っ取り早く「窓」を作ればいいのです。しかし、マンションの場合、自分の家の壁は隣の家の壁でもあります。壁に穴を開けるのは、当然無理な話というもの。そこで天井を利用するのです。
ここで、窓が持つ効果について考えてみましょう。窓には、室内に光を取り入れる効果と、風を取り入れる効果があります。「光」のほうは、照明をつけることで解決します。もうひとつの「風」のほうは、「シーリングファン」を取り付けることで補うのです。
皆さんも、ホテルの吹き抜けなどでゆっくりと回っている、扇風機の親分みたいなものを見たことがあると思います。あれがシーリングファンなのです。最近は、照明と一体になった薄型のシーリングファンも多く、取り付けも簡単にできるようになりました。ただ、水周りにシーリングファンを付けることは難しいので、リビングやダイニングなどに取り付けて、水周りの湿度の影響を少しでも緩和させるとよいでしょう。また、シーリングファンには、夏は足元にたまる冷気を、冬には天井にたまる暖気を拡散して、冷暖房の効率をよくしてくれる効果もあります。
冷暖房時の、天井部分と足元部分の温度差(コールドドラフト)を少なくすることには、精神的にも快適な空間を作ることができるメリットもあります。天井からの風で室内の埃も排出され、カビやダニの発生も防ぐことができるでしょう。また医学的にも、そよ風にあたることは脈拍や血圧の安定につながるとも言われ、健康面にもよい効果があるようです。
最後にぜひ取り入れていただきたいのが「湿度計」です。除湿機で高湿度の空間を除湿する。風を取り入れにくいマンシ ョンの対策として、シーリングファンという新たな窓を作る。そしてその効果を湿度計で確認していくのです。湿度は、50%から60%の間が理想で、70%を超えてくるとカビが発生しやすくなります。逆に低湿度になると、今度はインフルエンザのようなウイルスや真菌が発生しやすくなってしまいます。寝室や子供室、リビングなどに湿度計を置いて、50%から60%の湿度を保つように心がければ、健康で快適に過ごすことができる室内環境ができるでしょう。
除湿機、シーリングファン、湿度計。この「3種の神器」を上手に利用して、「大凶」のマンションも「大吉」にしちゃいましょう。
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