マンションの南西角物件は大凶なり

以前の記事「住まいは夏を旨とすべし」 で、西日が多く差し込む暑い住まいは、快適性を失いやすいことをお話しました。また、「マンションこそ方位にとらわれろ」でお話したように、マンションの場合は戸建住宅と違い、単一の方位の影響を大きく受けやすいという特性を持っています。ですから、マンションの南西の角物件は、西日の影響をより大きく受けやすく、凶となりやすいのです。




はじめに申し上げておきますが、「小池康壽の家相学」は、家相のおどろおどろしい内容や、迷信的な部分は排除しています。私のサイトを以前からご覧いただいている方は、私のスタンスは十分ご存知のことと思います。「凶」とはっきり申し上げても、できる限り対策も講じられるようにする、それが私の家相学の特徴であります。

しかし、そんな私でも、マンションの南西の角物件だけは、「購入するな」とアドバイスするケースが多いのです。ですから今回の記事は、できればこれからマンションを購入する方だけにご覧いただきたい、もうすでにマンションの南西の角物件を購入してしまった方は、できる限りご覧にならないでいただきたいというのが本音です。なぜなら、マンションの南西の角物件は、小池康壽の家相学としても対策法がある程度限られてしまい、また対策しても効果が少ないからです。

もうひとつ断っておきますが、マンションの南西の角物件が凶といっても、そのすべてが悪いわけではありません。南西の角物件でも、隣接する高いビルがあり、さほど西日があたらない状況であれば、南だけに向く物件よりも、逆に角物件ならではの風通しの良さが楽しめます。また、ごく一部ですが、方位によってガラス開口部の熱遮反射率を変えて対応している物件も出始めています。ですから、一概にすべての南西の物件が凶というわけではありません。建物の構造や周辺環境からも、大きく変わるものとお考えください。

では、前置きが長くなりましたが、できれば購入は控えてほしい南西の角物件を、これからご紹介いたしましょう。それは下記のような間取りです。



まず、隣地の西側に西日をさえぎる建物などがなく、西日がまともに入ること。そして、最上階で南側と西側に大きなルーフバルコニーがあること。これが、できれば購入されないほうがよいと私が考えている南西角物件の条件です。さらに、西日があたる場所に台所やダイニングがある間取りであれば、より「凶」となるでしょう。しかし、このような物件は実は意外に多く、今までも鑑定で数多く拝見してまいりました。



なぜこのような物件が凶なのか、順次お話をしていきましょう。

「南に大きな開口部をつくるは大吉なり」 でもお話をしましたが、夏は高い高度まで太陽が昇りますので、南から差す日差しは室内にはさほど入りません。マンションの場合は上階のベランダがありますから、それが庇としてのよい役目もしてくれ、夏の南からの強い直射日光も室内に深くは入らず、意外に暑さも和らぎます。

しかし、最上階の場合は、CGのように庇がない場合が多いですから、南側もある程度強い日差しが入ります。そのうえで、今度は南西側の暑い日差しが室内に入ってしまいます。太陽の光が熱量を大きく保ったまま高度を下げ、西日として室内に奥深く差し込んでくるのです。最上階は天井部からも暑さの影響を受けてしまいますし、長時間熱を受けたベランダの床からも照り返しを受け、その熱気が室内に入り込んでくるのです。ですから、夏季は驚くほど暑い空間になってしまうのです。



これらさまざまな複合的な要因から、このような物件が夏は異常に暑い室内空間になることをおわかりいただけたでしょうか。そしてなおかつ、このような物件でよくあるのが、西側にルーフバルコニーがあることから、台所やダイニングを西側に設置してある間取りです。

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でも紹介していますが、それこそ、西日と熱気で食品も傷みやすく、食中毒が起きるおそれも出てきますし、調理で火を使う主婦の体への負担も大きなものとなるでしょう。

雑誌やコラムでは、「南西の角物件は、夏は暑いが冬は暖かい」と書いてあることがよくありますが、私は「冬は暖かいが、春と秋は暑く、夏は異常な暑さになる」とはっきりお伝えしておきます。

前回の記事「マンションこそ方位にとらわれろ」 でもお話しましたが、外気温などに応じて日射量を調整できるような窓ガラスが、広く実用化されるようにならない限り、このような状況は続くでしょう。高性能な熱反射遮熱ガラスを使用した場合は、ある程度はよいと思われるでしょうが、窓を開けたら所詮強い日差しは入ってしまいます。また、外壁から受ける熱量も、ばかにならないものであることも理解してください。



南西の角物件、そして、CGのように最上階でルーフバルコニーが大きな物件は、十分注意してほしいのです。これで間違いなくマンションメーカーからの講演依頼はなくなるでしょうが、住まいの良し悪しを語る立場として、私はこのような物件はできれば購入されないほうがよいと、きっぱりとお話をしておきましょう。

小池康壽の現代家相学では、「マンションの南西角物件は、できれば避けてほしいと願うなり。夏の暑さ、好きだと言いきれる人でない限り。」と申しておきましょう。

次回は、この記事は見ないでほしいとはじめにお断りをしておきましたが、このような物件にすでに住んでいる方や購入してしまった方のために、小池康壽ができる限りの対策法、また少しでも快適に暮らせる方法を伝授いたしましょう。

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