「マンションの家相学」 |
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私の本宅は戸建てですが、東京用の住まいやオフィスとして、都内で5度、マンションを購入してまいりました。また、管理組合の理事や理事長も3度経験しています。ですから、それらの実践的経験からも、「小池康壽の現代家相学・マンション編」として、どんなマンションが家相学的に吉であるか、マンションを選ぶ際はどんな点に注意すればよいかなどをお話していきたいと考えました。前回ご紹介した「家相学は、家窓学だ」と「マンションの家相学」、今後はこの2つのテーマを交互に連載していく予定です。 ![]() 私の家相学は、「このような状況は悪いが、こうすればよくなる」という考え方をベースにしています。しかし、そういった意味ではマンションには限界があります。すでに出来上がったものを購入しますし、対策をすることも、建物の美観上や共有という所有形態の問題から、難しい場合が多いからです。それだけに、マンションを購入する際は、物件をよく検討することが大切ですね。そのポイントとなるいくつかの事柄を、これからご紹介していきたいと思います。 その前に、戸建て住宅とマンションとでは、建物の構造や大きさ、一戸の住宅と集合住宅など、同じ住まいであってもその特性が大きく違いますね。家相を見る場合にも、マンションという住まいの特性を理解したうえで判断することが大切です。よく質問をいただくことですが、マンションの場合は、鬼門をどう考えればよいのでしょうか。一戸ずつの間取りで見るのか、それとも建物全体で見るのか、どちらでしょうか。 私のサイトをご覧になっている方は、私の鬼門に対するスタンスはご存知のはずですね。表鬼門の北東は住まいの中で最も寒い方位、また、裏鬼門の南西は暑い方位と捉えていただきたいことは、今までの記事の中でもお伝えしてきました。 ![]() 住まいの中の寒い場所に、裸になる浴室やトイレがあれば、ヒートショックがおきやすいですし、暑い場所に台所があれば、食中毒がおきるおそれも大きくなります。つまり、そのような方位の特性こそが、住まいにおける鬼門の捉え方であって、鬼や魔物が潜んでいる場所などではありません。 では、その方位ですが、マンションの場合は方位というものをどう考えればよいのでしょう。実はマンションこそ、方位の影響がより大きく表れると考えてほしいのです。 上の図をご覧ください。一般の戸建て住宅で考えれば、北側は寒い部屋になります。しかし、寒い部屋があっても、日当たりのよい南側の部屋もあるため、冬でも暖かく暮らせる快適な場所も確保されています。戸建て住宅の場合は、ひとつの建物で北や東、南や西、それぞれの方位の特性や恩恵を受ける建物になります。ですから、ある程度はそれらの特性や恩恵も緩和される住まいといえます。 ![]() ![]() しかしマンションの場合は、マンション全体で全方位の影響を受けますから、北側や北東方面にしか面しない物件は、冬場は極端に寒い住まいになってしまいます。逆に、南西の角の物件は、夏場は西日が当たり暑い住まいになってしまうでしょう。同じ建物でも、北側に面した物件と南側に面した物件では、まったく違う部屋特性を持つことになります。また、1階と最上階でも、明るさや部屋温度に大きな違いが出てきます。現在私は、都内のタワーマンションの東南側を住まい、北西側をオフィスにしていますが、まったく違う部屋温度や室内の明るさを毎日体感しています。 日本最大の水産市場である東京の築地市場。ここでは、数年ごとに1000軒に近い店が場所替えを行なっています。市場の北側や北東側は、氷も解けにくく魚の鮮度を保つのに都合がよいですが、日の当たる場所では不利になってしまうため、公平性を保つために場所替えを行なってきたのだそうです。(現在ではアーケードができ日照の不利はいくぶん改善され、人通りなどの理由でも場所替えをしています) ![]() また、建築基準法が改正され日本で始めて高層ビルとして昭和43年に完成した地上36階、高さ147メートルの「霞が関ビル」には、工事中に鉄骨の柱が午前と午後に微妙に傾き、半年間工事が中断された経緯があります。それが太陽熱の影響によるものと理由が解明されるまでに、半年という日数を費やしたのです。 ![]() これらは、「大きな建物や会場ほど太陽光の影響がより大きくなる」という代表的な例ともいえるでしょう。夏の暑い時期でも、大きな建物の陰に入ると想像以上に涼しく感じられることがありますね。マンションもその「大きな建物」ですから、太陽の光の影響を大きく受ける住まいなのです。太陽の光が当たる方位とそうでない方位とでは、住まいの温度や明るさが大きく違うというマンションの特性を、まずはお話しさせていただきました。 ------------------ |
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2005 家相研究家 小池康壽
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