子供室と相性がよいものは

人に「相性」というものがあるように、家の間取りを構成する部屋にもまた、家相上「相性」があると私はいつもお話しています。(実はこの「相性」も、家相が生まれた中国の「陰陽五行説」の思想からきているもので、家相とは縁のあるものなのです。)

人の相性に良し悪しがあるのと同様、部屋にも、隣接すると良い部屋、悪い部屋があります。例えば相性の良いところでは、以前の記事「階段は子供の心を表す打楽器だ!」で取り上げた台所と階段の隣接が、また相性が悪い例としては、衛生上の問題などから、台所とトイレの隣接があげられます。



この部屋同士の相性については、私が現代家相学の観点から考案・監修した「間取り診断機能」(メガソフト社・「3Dマイホームデザイナー2006」シリーズまで搭載)の中でもアドバイスしています。その中で、またいつも鑑定の際に、私が「相性バッチリ!」としてお薦めしている組み合わせがあるのです。それは「子供室とベランダ」です。

子供室は1階より2階に、北側より南側に配置されることが多いため、もともと子供室にベランダがつくられるケースはよくありますが、私が特にお奨めするのは、子供室にだけベランダをつくることです。そうすれば必然的に、洗濯物や布団を干すために毎日子供室を通らなければなりません。これを不便と思わないでください。洗濯物や布団をベランダに干すために、子供室を当たり前のように親が通る。幼少期からこう習慣づけることで、子供のちょっとした変化にも気づきやすくなるはずです。小遣いでは買えないようなものがあったりしないか、タバコを吸った形跡はないか、部屋の様子がサインを出していることも多いのです。

ここ最近は、タバコどころか覚せい剤までが、子供たちの日常に入り込んできています。今や覚せい剤や麻薬を吸うことにも注意をしなければならない、恐ろしい時代になってきました。新潟県で起きた少女監禁事件をはじめ、親が子供室に自由に出入りできる環境であれば、防げたであろう事件は過去にもたくさんあります。私が子供の頃は、子供室を一人で占有することなどできませんでした。しかし現在では、一人がひとつの部屋を持つことが当たり前のようになり、子供のプライバシーを尊重したいと子供室に入らない親御さんや、部屋に鍵まで付けてあげる親御さんもいると聞きます。

私も二人の子供の親ですが、子供室にはどんどん入っていくべきだと考えています。決して子供の自主性を押し殺そうとするのではありません。しかし、子供が犯罪を犯すまで、ほとんどの親が「知らなかった…」と言っている現状を報道で目にすると、子供の部屋を見ることが、子供の成長ぶりや行動をよい意味で監視する、唯一の方法のように思えてならないのです。

もちろん、子供室にベランダがあるからといって、必ず子供がうまく育つというわけではありません。ベランダがなくても、日常的に子供室に入ることができる環境であれば、それに越したことはありませんし、逆にベランダがあっても、親が子供室の様子に無関心であったなら何にもなりません。大事なのは、親が子供に向いていること、子供を見ることだと思います。それができる環境づくりを、家の間取りがしてくれるのです。

現在では、私の二人の子供も、社会人として、また子育てに励んでいます。最近私の執筆物を読むようになり、我が家のベランダが子供室にしかない理由がばれてしまいました。この記事を読んで、共感された方はくれぐれも、子供さんにこの記事を読まれないようにしてくださいね。子供室にバリケードをつくられては困りますから。


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