大吉と考えたキッチンが大凶なり |
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家相研究家として毎日多くの間取り図面を拝見していると、こんな住まいは絶対つくってほしくないという図面、また家相を勘違いした図面をよく目にします。まさに大凶の図面ですね。そんな図面のよくないところ、家相を勘違いしている部分を、家相研究家・小池康壽がわかりやすく解説する「こんな住まいは絶対つくるな!」シリーズ。第2弾は「大吉と考えたキッチンが大凶なり」です。
下の図面をご覧ください。この図面は、中国地方からお越しいただいた方の設計図面です。家相が気になると建築家に伝えたら、「家相を研究しているからお任せください!」とのこと。その言葉に安心して任せてはみたものの、やはり一抹の不安もあり、東京の私のオフィスにお越しいただいたというわけです。 ![]() これは、私が拝見する中でも典型的な、家相を勘違いしたケース、迷信的な方位だけにとらわれたケースです。「吉」と思った図面が実は「大凶」だった…。みなさんは、この図面のどこが大凶かわかりますか? まず、東南に張り出しがありますね。施主も建築家も、「東南の張り出しは家が繁栄する大吉のプランである」と、この設計を進めてきたそうです。 「張りかけは気にするな」 「東南は大吉だ」 「すべての家は大吉だ」 そして、私の著書やホームページをご覧になり、「東南に台所があるから、午前中に朝日が当たり快適な台所空間になる。殺菌効果もあり、まさに台所としては最高の場所である」と思われていたそうです。 そこまで話を聞いたところで、私は「この台所は南西の場所ですよ。」とお話しました。もちろん、ご夫婦はきょとんとした顔で驚かれています。当然ですよね。誰が見ても、この台所は家の中心から見れば東南に当たります。方位としては決して南西ではありませんからね。 ![]() でも、よく見てください。東南に張り出しをつくったために、この台所は西日を多く受けてしまう状況になっています。方位はそうでなくても、状況としては「南西の台所」になっているのです。この台所は、日中の南の光も受けて、太陽のエネルギーが強いまま高度を下げていく午後の光も大きく取り込んでしまいます。ましてや図面のようにコーナー出窓まであれば、より多くの光を取り込んでしまい、それこそキッチンの天板は、一日中太陽と付き合うことになりますね。 光を多く取り込めば、当然台所の部屋温度は高くなり、雑菌の繁殖も早くなります。ゴミも臭いやすくなるでしょうし、暑い時期は熱を使う調理も敬遠がちになることで、家族の健康にも影響しかねませんね。 ![]() 「妻に殺される」 「妻に殺される 続編」 「住まいは夏を旨とすべし」 東南で大吉と思った台所が、建物の形状や窓の形状、向きによっては、南西の暑い台所と同じになってしまうのです。特にこのような建物形状では、隣接する西側の建物の陰にもなりませんから、まともに西日を受けてしまうでしょう。 今回は、まだまだ変更が十分可能な段階でしたから、早速間取り変更をアドバイスさせていただきましたが、このサイトをご覧いただいている方で、同じような勘違いをしてしまった方へ対策例をアドバイスいたします。 まず、間取りが変更できれば、やはり台所は風通しがよく、涼しいところがベストです。「暖かいところに保存してください」なんて食べ物は、基本的にはありませんからね。少なくとも、調理スペースに直射日光が当たるような設計は避けるべきです。 また、コーナー出窓も避けましょう。前回の「出窓が多すぎるは大凶なり」 でもデータを紹介していますが、窓は住まいの暖房も逃がしますが、夏の暑さも取り込んでしまいます。できる限り窓のサイズを小さく見直すことも大切です。そして、遮熱ガラスやブラインド内蔵ガラスを採用するのもよい方法です。 しかし、台所はその特性上、窓を開けて使用する場所ですね。遮熱ガラスもブラインド内臓ガラスも、窓を開けてしまうと効果はあまり期待できないのです。より効果的な方法としては、外部によしずを立てたり、ひさしやテラス、オーニングなどを取り付けるとよいでしょう。なお、その際は当然台所が暗くなりますから、照明の対策もきちんと行ってくださいね。 ![]() トステム株式会社 画像資料提供 |
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2005 家相研究家 小池康壽
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