「家の中に線を引け」 「気の流れを考えろ」 |
住まいの窓をテーマにした「家相学は家窓学」。 今回は「家の中に線を引け」です。家づくりや家選びの際は、ぜひ家の中に線を引いてほしいのです。家の中に線を引くことで、その住まいの良し悪しがわかるからです。![]() しかし、ただ家の中に線を引けと言われても、どこにどう引くのか迷ってしまいますよね。ここでいう家の中とは、あくまでも図面上の家の中。新築やリフォームの設計図面、マンションの間取り図面のことです。そして、線を引くのは「気の流れ」をチェックするためです。 気の流れというと、風水師や占い系の方は、とかく運気の流れがどうのこうのといわれますが、実際に家の中をそんなものが流れるわけはありません。家づくりで考えなければならない気の流れとは、空気の流れ、風の流れです。これらは実際に家の中を流れ、住まいの寿命と、そこに住む人間の健康に大きく関わってくるからです。 では、気の流れ、風の流れをどう確認するか、お話してまいりましょう。 下記の図をご覧ください。 部屋の中に窓が一箇所しかありませんね。ここに空気や風が流れていっても、通り道ができずに流れが止まってしまいます。ですから、このような部屋は、気の流れの悪い部屋となります。 ![]() 次の2つの部屋を見ていただきましょう。今度は部屋に2つの窓があります。風の通り道ができるため、気の流れは先ほどの部屋よりよくなっています。しかし、この2つの部屋も、よく見るとそれぞれ風の流れの悪い部分があり、空気が澱む場所、埃がたまりやすい場所ができてしまっています。 ![]() では、風通しのよい、気の流れのよい部屋とはどんな部屋か、その例をご紹介しましょう。基本は一部屋に最低窓を2箇所つくること。2つの窓はできる限り対角線上に配置し、遠くへ遠くへ風や空気が動くようにすることが理想です。 ![]() こうした基本を押さえたうえで、新居の設計図面や、購入したいマンションの間取り図面の中に、気の流れ、風の流れを線で引いてみていただきたいのです。図面を見ているだけではわかりづらい風通しも、線を引いてみるとわかりやすくなります。特に、実際に物件を見て風通しを体感することができない場合は、ぜひこのチェックをしてみてください。 そうすれば、「窓がもう少し北にずれたほうが風通しがよいかな」、「廊下を利用して風を通すなら、ここにドアがあったほうがよいかな」、「ここはもう窓を動かせないから、少しでも風通しを改善する対策が必要だな」といった具合に、住まいのチェックポイントが見えてくるはずです。 ![]() 一流の建築家や経験豊富な営業担当者は、当然このような風の流れも考慮して、プランを提案してくれるはずです。ここ最近は、コンピューターで風通しを判断してくれる住宅メーカーも増えてきましたが、コンピューターで行なうほどのことでもなく、鉛筆で家の中に風の流れを描いてみれば、素人でも簡単に想定ができるはずです。 以前の記事、「大吉の住まいは担当者の質で決まる」 でも書きましたが、住まいの良し悪しは、設計や営業の担当者で大きく変わります。「気の流れ」と聞いて、龍や運気などを想像してしまう人はそれこそ避けたほうがよいでしょうし、「この間取りはどこを風が通るのか、気の流れはどうか」と質問をされてみてもいいと思います。気がどのように流れるか、どこに空気のよどみができやすいか、きちんと答えていただける担当者を選びたいですね。 くれぐれも、「24時間計画換気扇があるから問題ない」とか、「シックハウス対策は十分だから窓の配置が悪くても大丈夫」などと、安直に答える担当者で住まいは建てないでください。住まいを長持ちさせ、中に住む人間が健康的に暮らすためには、窓を利用して短時間できちんと空気が入れ替わる住まいでなくてはなりません。そのうえで、常時微風で空気が動くような計画換気扇を、補助として利用すると考えてほしいのです。私の住まいやオフィスでも、2種類の全熱交換型空調換気扇と、浴室換気扇兼用常時低風量換気扇の3種類を現在体感していますが、「換気扇」と名を持つこれらでも、臭いや湿気の排出にはまったく役不足であると私は結論付けています。 ![]() 臭いの強い料理をしたり、ヘビースモーカーの客人が来たり、気密性の高い室内で防虫剤を使用しなくてはならないときもあるでしょう。そんなときでも、短時間できちんと空気が入れ替わる住まいにしていただきたいのです。それには、窓の配置がきちんと考慮されていて、窓で気の流れが確保されていなければならないのです。 小池康壽の家相学では、「住まいをつくる者、購入する者、くれぐれも気の流れを龍や財と思うことなかれ。ただ単純に空気の流れと捉えるべし。人工的な換気の力、自然の風通しの力に比べればはるかに劣るなり。気の流れ確保するは、住まい、家人ともに健康にしてくれるなり」とお伝えしておきましょう。 |
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2006 家相研究家 小池康壽
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