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家相では、階段についてもさまざまな吉凶が言い伝えられています。それらの多くは、階段の方角や位置についていわれるものですが、階段の吉凶を左右するのは何よりも「安全性」だと私は考えています。 これは意外に知られていないのですが、家の階段で転倒して亡くなってしまう人の数は、毎年およそ800人以上といわれています。家庭内の事故は正確な件数を把握しづらいですから、おそらく実際には、もっと多くの人が階段で命を落としてしまったり、ケガをしたりしていることでしょう。階段は家の中でも事故の起きやすい、たいへん危険な場所なのです。 しかし、いざ家をつくるとなると、階段が危険な場所であることはあまり意識されず、方角や位置にのみこだわる人が多いのです。よいとされる方角に階段をつくればそれで「吉」なのではなく、家族が安全に昇降できる階段をつくることこそが「吉」なのだとお考えください。 では、安全な「吉」の階段とはどんなものかというと、傾斜が緩やかで踏み面が広く、無理な曲がりのない階段です。途中に踊り場のあるU字型やL字型の形状なら、万一転倒しても踊り場で止まる可能性が高く、一気に階下まで転落する危険性は低くなります。また、明るさも重要です。家の中央の階段が大凶といわれるのは、暗くて事故が起きるおそれが多いためなのです。窓からの光が採れる、明るい場所につくることが望ましいですね。照明も2カ所以上付け、手すりや滑り止めなどの対策もきちんとしておきましょう。 階段は住まいの重要なパーツ、時には命に関わる場所です。吉の住まいをつくるのなら、何はさておき安全な階段をつくりましょう。
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