Q 鏡を南に向けているのですが、南からは良い風が流れてくるから、鏡はそれを跳ね返すって聞いたことがあります。やっぱり南に鏡を向けては駄目なのでしょうか?部屋が狭くってその場所に置くしか手段がないんですが・・・。また、鏡を置くのによい位置をアドバイスしてください。何となく鏡って怖いので、間違った位置に置きたくないんです。


A 
自分の顔や姿がきれいに映る場所がベストです。

鏡は昔から、皇位の象徴として代々の天皇が伝承する「3種の神器」(八咫鏡=やたのかがみ・草薙剣=くさなぎのつるぎ・八坂瓊曲玉=やさかにのまがたま)の1つであり、家の中でも大切に扱われてきた道具です。鏡の向きや置き場所についていろいろ言われたり、新居には最初に鏡を入れるとよいなどと言われるのは、「鏡は大切なもの」という認識が現代にも受け継がれているためでしょう。

ところで、鏡はどんな時に使われるのでしょうか。洗顔や化粧をする時、身だしなみを整える時など、鏡は自分の姿を映し見るために使うものですよね。また、顔色や目の充血、歯ぐきや舌の色など、自分の健康状態を判断するためにも、鏡は必要な道具なのです。その意味でも、鏡が正確に自分を映してくれる場所や向きを選ぶことが大切です。

鏡の向きに関しては、神棚と同じく、東向きか南向きに置くとよいと昔から言われています。東向きや南向きがよいとされるのは、自然の光で明るく、鏡に映った姿がよく見えるようにとの先人の知恵でもあるのです。ですから、現在の南向きの鏡が明るくきれいに映るようであれば、何のご心配も要りません。ただ、東や南に向けるのがよいとは言っても、現代では住宅事情もさまざまですから、鏡の向きや置き場所は、その家々の条件で考えることが重要だと思います。

窓の位置、光の入り具合、照明の位置など、その家によって条件はすべて違いますね。大切なのは、自分が使う時間に一番きれいに映る場所に鏡を置くことです。人間は気分に左右される生き物ですから、鏡の中にきれいに映る自分を見れば、気分もよく、今日もがんばろうと意欲も出てきます。逆に元気がないように見えてしまうと、気分も晴れず、何となくやる気も失せてしまいますよね。縁起がよいとされる向きや場所に、ことさらにこだわる必要はありません。きれいに映る場所がよい場所なのです。

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