Q 新築設計中です。浴槽の排水口が北西15度(乾)の範囲に入っています。洗い場を小さくして浴槽を移動すれば外れるんですが、今の大きさをなるべく変えたくありません。本によっては「北西の浴槽は吉」ともあります。そんなに気にする事でもないのでしょうか?


A 
方角ばかりにとらわれず、安全で快適に入浴できるお風呂をつくりましょう。

「方位家の家つぶし」という言葉があるのをご存知ですか? 方角の良し悪しにこだわり過ぎると、身動きがとれず、かえって悪い結果を招いてしまうという意味の古い言葉です。方角にこだわるものが家相だと勘違いされている方も多いのですが、家づくりもまさにこの言葉どおり。方角ばかりを気にして建てた家は、かえって住みにくい家になってしまうことが多いのです。

北西のお風呂を気にされるのは、おそらくご主人の方角に不浄な浴槽がかかることを心配されているからでしょうが、これは単なる迷信にすぎません。ましてや浴槽の排水口の位置などは、メーカーによっても変わるものですから、洗い場を狭くしてまで外す必要はありません。大切なのは、方角を吉凶だけでとらえるのではなく、その方角の特性を知ったうえで家づくりに生かすことです。

北西という方角は、他の方角に比べると、一日のうちでも比較的温度差が少ない場所です。
北側ではあるものの、西日が当たることで北東ほど寒くはなく、西側ではあるものの南西ほど暑くもありません。私はむしろ、お風呂の位置としては良い方角だと思いますし、私の家もお風呂は北西にあります。ですから、洗い場を小さくしたり、排水口をずらしたりするより、冬でも暖かく入浴できるように浴室暖房を備えたり、換気設備や窓の位置、滑りにくい床や緊急時の呼び出しブザーなど、快適で安全に入浴できるような工夫をこらしてほしいと思います。

ご家族が快適で安全に入浴できるお風呂であれば、どんな方角にあっても、私は「大吉のお風呂」だと太鼓判を押しますよ。


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