オール電化は大吉なり

「うだつが上がらない」という言葉があります。いつまでたっても出世しない様子、成長のない様子を言う言葉ですが、この「うだつ」、もともとは、家のある一部分のことをさしているのです。昨今ではあまり見られなくなりましたが、写真のように、家の下屋の端を一段高くし、その上に小屋根をつけた土壁を「うだつ」といいます。この「うだつ」が上がっている家は裕福な家であるとして、「うだつ」は家の装飾的な面でつくられることも多かったのですが、本来は防火対策としてつくられたものでした。「うだつ」は近隣の火災の延焼を防ぎ、また自らの火災も延焼させない効果を持っていたのです。


 画像提供:美濃市観光協会

運勢学上、火災は大凶の災いです。家や家財などの財産、また何より大切な命まで、一瞬にして奪ってしまうのです。家相の言い伝えに火災に関するものが多いのも、家相学上、火災に備えた家づくりが重要であることを、先人たちが教えてくれているのです。

昨今の家づくりでは、防火壁や防火ガラス、防火シャッターなどが、さしずめ現代の「うだつ」といえるでしょう。しかし、火災そのものを防ぐ意味で、もっと効果的なアイテムがあるのです。


火災予防の面だけではなく、現代家相学上さまざまな運勢を向上させてくれるそのアイテムとは、「オール電化住宅」なのです。私の本宅(IHヒーター)も東京のオフィス(ラジエント)や自宅(IHヒーター)も3ヶ所ともすべて「オール電化」ですが、実際にどのような面で運勢が向上するのか、お話していきましょう。

まずは、何といっても火災が少なくなるであろうということです。消防庁のデータでは、建物火災の原因のトップは放火を除けば、常にキッチンのコンロからの出火が占めています。キッチンのコンロといえば、日常的に火を使う場所ですから、火災を起こすおそれが高いのも当然でしょう。調理中のコンロの火が、何かに燃え移って火災になったり、着ている服の袖口に引火して火傷を負ったりする“災い”は後を絶ちません。しかし、「オール電化」にして、キッチンのコンロをクッキングヒーター(IHヒーター、クイックラジエントヒーター)にすることで、これらの災いはかなり防ぐことができるのです。なぜなら、クッキングヒーターは直火を使わないからです。

クッキングヒーターは、直火を使わないため火災の原因となるおそれが減るうえ、燃焼時の二酸化炭素や不完全燃焼による一酸化炭素なども発生せず、空気環境の面でも有利です。熱効率も高く、意外にも光熱費はガスとさほど変わりません。掃除や手入れが楽なこと。温度のコントロールができ、てんぷらなどの揚げ物が上手に仕上がることなども、クッキングヒーターの大きなメリットといえるでしょう。

*ペースメーカーをご利用の方は、電磁波の影響を受けるペースメーカーもありますから医師の指導を受けてください。

キッチンのコンロと同様、火災の原因となりやすいものにストーブがあります。石油ストーブやガスストーブなど、火を使って暖房するものは暖かくてよいのですが、そのぶん火災の危険性は高くなります。安全性という点では、エアコンや床暖房といった火を見ない暖房のほうが家相学上も吉なのです。「オール電化」のわが家では、自宅も事務所もすべてエアコンと電気の床暖房で暖房をしています。エアコンや電気の床暖房の暖房はまだまだ改良の余地がありますし、真冬には少々物足りなさを感じることもあります。しかし安全で空気を汚さず快適に暖房ができるのは、それらを差し引いても大きなメリットだと私は考えます。

「オール電化」にして、キッチンでも暖房でも火を使わないようにすれば、家相学上は大吉の家ともいえるでしょう。また、いざという時に大きな吉をもたらすのも、「オール電化」のメリットのひとつです。

それは電気温水器です。現在では、ガス給湯器が原因で火災が起きるケースはほとんどありませんから、「オール電化」にして、給湯熱源が電気温水器になることのメリットは少ないように感じられることでしょう。

画像提供:中部電力&三菱電機

実は非常用の給水タンクとしても利用できるのです。電気温水器は、タンクの中にためた水を夜間に沸き上げ、給湯する設備です。現在ではタンクの中の水が、災害などの緊急時には非常用取水栓を使用すれば生活水として利用できるようになっています。また、貯水容量や保温能力もありますから2日ぐらいであればぬるま湯も十分使えるのです。

いざという時のために、お風呂の浴槽に水をためているという方もいるようですが、家の中の湿度が高くなりますし、小さい子供さんのいる家庭では、事故のもとにもなりかねません。また、電気温水器は深夜電力を利用するため、経済的な給湯設備でもあります。ガスや灯油の給湯器のような燃焼音や臭いもなく、ご近所への気兼ねも要りません。私の過去の経験でも、給湯器の設置場所で意外に近所とのトラブルは多いのです。

このように「オール電化」の家には、火災の予防をはじめ、さまざまな吉があります。さしずめ私にとっては、年末のコンロ掃除が楽になったことも大きな吉。炎がないのでコンロの周辺がほとんど汚れないからです。

しかし「オール電化」には、さまざまな反対意見もあります。化学的に解明され尽くしていない電磁波の問題(IHヒーターの場合)や過去の地震でも停電になると何も稼動しなくなる問題もおきました。しかし今回は、あくまでも火災予防の観点から「オール電化」を私は実体験から自信をもってお薦めしています。火災の被害の方が、上記のさまざまな問題より人間の生活に大きな打撃を与えると、私は考えるからです。


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