Q 「朝日の当たる部屋は幸福になる」のでしょうか?家相とかをまったく気にしないで、マンションの南西角部屋を購入しました。家相上は、朝日が当たる南東が一番良いとされているようですが、夏は朝の5時前から日が射し込んで、暑くて寝られないのでは?と思います。南東が本当に良い方角なのでしょうか?


A 
東南の朝日と南西の西日、夏に注意が必要なのは南西の西日です。

東南と南西。同じ南側でも家相上「吉」と「凶」に分かれるのは、そこに差すのが朝日か西日かの違いです。「日が当たるのには変わりないじゃないか」と思われるかもしれませんが、昔から日本の住まいが、東側には窓を大きくとるのに対し、西側にはできるだけ窓をつくらないようにしてきたことからも、その違いはおわかりいただけると思います。つまり、朝日は積極的に住まいに取り入れたい光であって、西日は逆に、住まいに取り入れるのを避けたい光なのです。

これがなぜなのかは、日差しの強い今のこの時期こそ実感できますね。東南は確かに早朝から日が差し込みますが、午後になれば日差しもなくなり、室温も落ち着いてきます。また朝日には、人間の心身を活性化させたり、生体リズムに合った目覚めを促したりする効果もあるといわれています。対して南西は、太陽が低くなる午後にかけて日が差すため、そのぶん室内に日差しが入りやすく、室温も上昇しがちです。南西の部屋が夏に過ごしにくいのはこのためで、暑さから体調をくずしたり、台所が南西にある場合には食材を傷めたりして、食中毒の心配なども捨てきれません。

古くから伝わる家相には、迷信に過ぎないものも少なくありませんが、朝日を取り入れ、西日を遮る生活の知恵は、今よりもっと自然と密接に暮らしていた先人たちの教えであり、現代の住まいにも取り入れたい理にかなった考えです。ただし、単純に「東南に住まいがあれば吉」とか、「南西に住んでいるから凶」というわけではありません。周囲の状況によっては、朝日の差さない東南もあれば、西日の当たらない南西もありますよね。また、おっしゃるとおり朝日で逆に睡眠が十分取れないようでは決して吉ではありませんしね。

大切なのは、周囲の状況や自然環境なども含めて、その方角が住まいにどんな影響を与えるかを考えること。そして、それを改善する策を施すことです。マンションの南西角部屋にお住まいとのことですので、西日が強く差すようでしたら、遮熱フイルムなどの遮光対策をされることをおすすめします。夏を過ごしやすくする工夫をすれば、冬は暖かいという「吉」もありますからね。


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